離婚件数と離婚理由
離婚件数は増加傾向
■2分に1組の夫婦が離婚
厚生労働省の調べによると、平成14年度の夫婦の離婚件数は29万2,000組という結果がでており、単純に計算すると約2分に1組の夫婦が離婚している結果になります。
これは結婚した夫婦の1/3以上が離婚しているということになります。この数字は法律上の離婚を行った夫婦の件数ですから、別居などの事実上は離婚状態にある夫婦を含めると、さらに増加します。
もはや離婚は特殊なケースではなくなっていることは間違いありません。離婚の増加原因は、離婚に対する意識が変わり、これまでの考え方に縛られない若い世代の婚姻・離婚の増加が原因の一つとして考えられます。
また、最近では熟年者の離婚も急増しており、子供が成人に達し、夫が定年退職したことを契機に離婚をする熟年離婚(同居期間が35年以上)が過去最多との統計もでております。
こうしたことから、従来に比べて離婚に対する意識の変化と、離婚を負担に思う人が減ってきたことが原因として考えられるのではないでしょうか。
離婚の理由について
■離婚申し立ての動機のランキング
男性と女性では離婚の動機もだいぶ違います。ランキングは以下の通りです。
夫の申し立て
- 性格が合わない
- 不倫・不貞(異性関係)
- 家族親族と折り合いが悪い
- 性的不満
- 異常性格
- 精神的に虐待する
- 浪費する
妻の申し立て
- 性格が合わない
- 暴力をふるう
- 不倫・不貞(異性関係)
- 精神的に虐待する
- 生活費を渡さない
- 浪費する
- 家庭を捨てて省みない
(司法統計 平成16年度「婚姻関係事件数 申立ての動機別申立人別」より)